ゲームマーケット2026秋、10月17・18日に幕張メッセで開催されるらしいんだけど、過去最大規模ってニュースを見て、正直ちょっとテンション上がった。ボードゲームやTCGの新作、掘り出し物との出会い……ってワード、節約ブログの人間としては聞き流せない。だってこれ、趣味の祭典であると同時に、お金の話がぎっしり詰まったイベントでもあるから。
同人ゲーム制作は、実は立派な「個人の副業」である

ゲームマーケットって、大手メーカーのブースもあるけど、主役はサークル参加している個人・小規模チームなんだよね。自分でルールを考えて、デザインして、印刷会社に発注して、当日会場で売る。これ、構造としてはコミケの同人誌と同じで、立派な個人事業だと思う。
クラウドファンディングで先に資金を集めてから制作するサークルも増えていて、この流れは副業としてのハードルをかなり下げている。在庫を抱えるリスクが「刷ってから売れ残る」から「先に注文数が分かる」に変わるのは大きい。趣味の延長で始めたものが、気づけば副業的な収益構造になっているというのは、ハンドメイド販売やnote執筆と同じ匂いがする。
ただし、印刷代・搬入費・遠征費を差し引いたら赤字というサークルも珍しくないらしい。「好きなことで稼ぐ」の裏には、原価計算をちゃんとやっているかどうかの差がはっきり出る。ここは他の個人副業と何も変わらない。
絶版カードが値上がりする話を「投資」と呼んでいいのか
TCGの世界だと、絶版パック・初期弾のカードが数年後に何倍にも値上がりする話をよく聞く。これを見て「TCGも投資対象になる」って言う人がいるけど、私はここは割とはっきり線を引きたい派。
株や投資信託は、企業の利益や経済成長という「価値を生み出す仕組み」に資金を乗せる行為だ。一方でカードの値上がりは、基本的に「欲しい人が増えて、モノが減った」という需給の話でしかない。需要は流行り廃りに左右されるし、次の新弾が出た瞬間に人気が移って価値が急落することもある。値上がりの理屈が違うものを同じ「投資」という言葉でくくるのは、正直言葉の誤用だと思っている。
もちろん結果的に資産価値を持つカードはある。でもそれは「趣味で集めていたら、後から値段がついていた」であるべきで、最初から値上がり狙いで買い集めるのは、コレクションではなく投機だ。ここを混同すると、開封して遊ぶという本来の楽しみ方まで犠牲にすることになる。私は、推しのカードは推しのカードとして手元に置いておきたい派だ。
掘り出し物探しと転売のあいだにある、ちょっと危ない一線
ゲームマーケットの魅力のひとつが「掘り出し物との出会い」ってやつで、これは会場に行った人にしか味わえない偶然性がある。ただ、この「掘り出した」を即メルカリやヤフオクに流す動きが目立つようになったのも事実だ。会場限定・数量限定のゲームが、当日夕方には定価の何倍かで出品されている光景、見たことある人も多いと思う。
正直、これ自体を全否定するつもりはない。転売にもリスクはあって、売れ残れば在庫を抱えるし、相場が読めなければ損もする。でも「制作者が原価と情熱をかけて作ったものを、買っただけの人が右から左に流して利益を抜く」構造は、サークル側の創作意欲を削ぐ副作用がある。これは以前は「まあ市場原理だから仕方ない」くらいに軽く考えていたんだけど、同人文化の持続性という点で見ると、もう少し根が深い問題だと最近は思うようになった。
家計目線で言うなら、掘り出し物を「安く買えてラッキー」で終わらせるか、「高く売れそうだから買う」に切り替えるかで、それはもう趣味の消費じゃなくて事業活動になる。事業なら確定申告の話も出てくるし、税務署は雑所得か事業所得かをちゃんと見ている。趣味の会場で得た高揚感を、そのままお金の判断に直結させるのは危ういな、というのが私の感覚だ。
過去最大規模というのは、それだけ市場が育っている証拠でもあって、そこに副業のチャンスを見る人がいるのも自然な流れだと思う。ただ、推しの新作を握りしめてレジに並ぶ楽しさと、値上がりを期待して棚に並べる冷静さは、財布を分けて考えたほうがいい。私は当日、素直に新作を買って素直に遊ぶ側でいたい。ではまた。
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