HUNTER×HUNTERの連載再開を待つ、という趣味の楽しみ方について

「今週のジャンプに載ってた」って聞くだけで、なんとなく背筋が伸びる漫画がある。HUNTER×HUNTERがそれだ。載っていたら嬉しい、載っていなくても別に驚かない。この感覚、読んでる人にはわかってもらえると思う。

正直に言うと、私はこの漫画に関して「早く続きが読みたい」という気持ちと「別にいつでもいい」という気持ちが、同じくらいの重さで自分の中にある。焦って情報を追いかけるより、ふと連載再開のニュースが目に入ったときに「おっ」となる、その温度感がちょうどいい。

休載期間もファンをやめない、という選択

長く休載が続く漫画って、待つのをやめてしまう人もいる。それは全然悪いことじゃないと思う。人生の時間は有限だし、他に読みたいものはいくらでもあるから。でも私は、休載中も「読者であること」自体をやめない、というスタンスを取っている。

理由は単純で、この漫画は「続きを待つ時間」まで含めて一つの楽しみ方として成立している気がするからだ。連載が動かない間に世界の考察サイトを覗いたり、過去の伏線を見返したり、そういう周辺の楽しみ方をしている人はけっこう多い。私もその一人で、単行本を読み返すたびに前は気づかなかった台詞の意味に気づいたりする。これは連載が順調に進んでいたら、たぶんやらなかったことだ。

待たされているんじゃなくて、待つ時間そのものを味わっている。そう考えると、休載期間は「損している時間」じゃなく「別の形で作品と付き合っている時間」に変わる。この切り替えができるかどうかで、しんどさの感じ方が結構違ってくると思う。

待つ時間にお金も気持ちも使いすぎない付き合い方

ここで節約ブログらしい視点も一応挟んでおくと、こういう「不定期に動く趣味」は、待っている間にお金を使いすぎる必要が全くないのがいい。新刊が出るペースが読めないから、逆に言えば「出たら買う」の一点だけ決めておけば、それ以外の期間は財布に何の負担もかからない。

グッズや関連本を追いかけ続けるタイプの楽しみ方もあるけれど、私はそこまで手を広げないようにしている。理由は、休載が長い漫画に対して「情報を追いかけること」自体が目的になってしまうと、疲れてしまうから。作品そのものを好きな気持ちと、周辺の消費行動を分けて考えるようにすると、待つのがしんどくなりにくい。

時間の使い方も同じで、毎日ニュースをチェックして「今日も載ってなかった」と落ち込むより、月に一回くらい気が向いたときに近況を確認する程度でちょうどいい。趣味に振り回されるより、趣味を自分のペースに組み込む方が、結局長く楽しめる。これは他の「不定期な推し活」全般にも言えることだと思う。

再開したときに全部読み返す楽しみを取っておく

個人的に一番好きなのは、連載が再開したタイミングで、最初から読み返すという儀式だ。休載期間が長ければ長いほど、再開したときの「あ、そういえばこうだった」の答え合わせが濃くなる。忘れていたキャラの立ち位置や、なんとなく引っかかっていた台詞の意味が、時間を置いたことでむしろクリアに繋がることもある。

これは正直、連載がノンストップで続いていたら得られない体験だと思っている。待たされた分だけ、再開後の読み返しが豊かになる。皮肉かもしれないけど、私はこの構造が結構気に入っている。長く待つからこそ、戻ってきたときの喜びが大きい。

もちろん展開の内容については、私自身も最新の状況を細かく把握しているわけではないし、ここで踏み込んで語るつもりはない。ただ、続きが気になるという気持ちだけは、休載が長くなるほど不思議と薄れずに残っている。これはこの作品特有の粘り強さなんだと思う。

連載再開を待つという趣味は、待つこと自体を否定的に捉えると苦しくなる。でも「今は準備期間」「今は読み返しの時間」と自分の中で意味づけを変えてしまえば、待つ時間そのものが趣味の一部になる。私はこの漫画との距離感を、急がず気長に、でも読者であることはやめない、という形に決めている。それが一番自分に合っている気がする。

ではまた。

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