結論から言うと、家計簿が大嫌いな人間でも「今月が黒字か赤字か」は給料日前日の銀行残高を先月と比べるだけで分かる。そこから一歩進んで支出を把握するなら、アプリに任せるのが一番続く。私はこのやり方で、家計簿が大嫌いなまま、かれこれ5年以上お金の管理を続けられている。
なぜ収入・支出を把握する必要があるのか
お金の話をすると毛嫌いする人がいるが、知らないままだと国や他人にいいように使われて終わる仕組みになっている。逆に言えば、知ってさえいれば防げることも多い。私自身、別にお金そのものに興味があるわけではなく、むしろ「お金のことなんて考えなくても生きていける人生にしたい」と思っている。ただ、そのためには一度ちゃんと把握しておく必要がある、という矛盾した話だ。知らないまま放置する方が、結局はお金に振り回される時間が長くなる。
額面と手取りは約2割違う
会社員の場合、手取り給与は額面給与から税金・社会保険を天引きされた金額になる。この差はおおよそ2割程度。家計管理の土台は、この「実際に使える金額(手取り)」を正確に把握することから始まる。額面の数字だけを見て生活設計をすると、実際に使える額とのズレに後から気づくことになる。
(自営業の場合は節税の選択肢が会社員よりずっと多いので、その道のプロに相談した方が早い。)
家計が黒字か赤字かは、残高の比較だけで分かる
私自身、家計簿をつけるのは今でも好きではない。それでもつけているのは、そうしないと先月より今月の方がお金が減っているのか増えているのか、まったく分からなくなるからだ。
先月の家計が黒字だったか赤字だったか、即答できる人は意外と少ない。見分け方は単純で、給料日前日の銀行残高を先月と今月で比べるだけでいい。
- 2023年5月:残高25,000円
- 2023年6月:残高22,000円
この例だと、6月は5月より残高が少ないので赤字。「残高がプラスだから黒字」ではなく、「先月より減っているから赤字」という比較で見るのがポイントだ。
一番できていなかったのは、支出と向き合うことだった
私が長年できていなかったのは、支出をちゃんと見ることだった。これができないと「なんとなくお金が残っている」「なんとなく使いすぎている」という曖昧な感覚で生活することになる。仕事を増やして収入を増やせる人は別として、給料がほぼ決まっている会社員にとっては、この「なんとなく」が一番首を締めてくる。自分で働いて得たお金が、何にいくら流れているのかを把握するだけで、使い方への意識はかなり変わる。
毎月の給料日に締め作業をして、最低3ヶ月は続けてみること。そこまでやると、使途不明金や使いすぎている費目が具体的に見えてくる。
家計簿嫌いな私が5年続けられたのは「マネーフォワードME」のおかげ
家計簿が本当に苦手で続かない人間だったからこそ、色々なアプリを試しては使わなくなる、を繰り返してきた。その中で結局残ったのが「マネーフォワードME」で、かれこれ5年以上使い続けている。
これでなければ絶対ダメ、というわけではない。ただ、手入力の手間が少なく、銀行口座・クレジットカードと連携して自動で集計してくれる分、家計簿が嫌いな人間でも続けやすかった、というのが正直な実感だ。
まとめ:まずは「比べるだけ」から始めればいい
いきなり細かい費目分けから始めると、家計簿嫌いな人ほど挫折しやすい。まずは給料日前日の残高を先月と比べて黒字か赤字かを知る、それだけでいい。続けられそうなら、支出を自動で可視化してくれるアプリに任せて、最低3ヶ月は様子を見る。「お金のことを考えなくても生きていける」ようになるには、一度ちゃんと向き合う期間が必要だった、というのが5年続けてきた実感だ。