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結論:コンビニ通いは年3.4万〜3.8万円、水筒は出勤32日ほどで元が取れる
出勤日に毎朝コンビニでホットコーヒーを1杯買うと、年間で33,600円〜38,400円かかります。計算の前提は「年240日、各社の最小サイズを1杯」です。
家でドリップバッグを淹れて水筒で持っていくと、1杯あたり約39円に下がります。差額は1日100円前後なので、3,180円の水筒は32日前後で回収できる計算です。
ただし、いちばん安いのはドリップバッグではありません。インスタントコーヒーなら1杯約20円で、年間の出費は4,800円まで下がります。一方で、毎日の洗い物という「お金以外のコスト」も発生します。この記事では、手間まで含めて現実的な線を探します。
コンビニ3社のホットコーヒー最小サイズは140〜160円
まず、2026年11月5日時点で各社の公式サイトに載っている価格を確認しました。比べたのは、各社でいちばん小さいサイズのホットコーヒーです。
| チェーン | 商品 | 税込価格 | 直近の改定 |
|---|---|---|---|
| セブン-イレブン | セブンカフェ ホットコーヒーR | 140円 | 2025年7月に120円→140円 |
| ファミリーマート | ファミマカフェ ブレンドS | 158円 | 2026年2月に改定(報道) |
| ローソン | マチカフェ コーヒー(S) | 160円 | 2025年7月に140円→160円 |
セブン-イレブンの公式ページは「税込140.40円(本体130円)」という表記です。店頭では1杯単位で端数処理されるため、この記事では140円として計算します。
ファミマカフェは公式ページで「ブレンドS 158円(税抜147円)」と表示されています。報道では2026年2月時点で150円とされていたので、その後さらに改定されたとみられます。なお、3社とも「地域や店舗で価格が異なる場合がある」と注記しています。
「100円コーヒー」と呼ばれていた時代から見ると、最小サイズでも1.4〜1.6倍になりました。毎日買う人ほど、この値上げ分がそのまま積み上がります。
出勤日240日で計算すると年3.4万〜3.8万円
次に、年間の出費を出します。前提は「週5日勤務 × 48週 = 年240日」です。祝日や休暇の取り方で日数は前後します。
| チェーン | 計算式 | 年間の出費 |
|---|---|---|
| セブン-イレブン | 140円 × 240日 | 33,600円 |
| ファミリーマート | 158円 × 240日 | 37,920円 |
| ローソン | 160円 × 240日 | 38,400円 |
1杯あたりの差は20円でも、年240日なら4,800円の差になります。同じ「コンビニの朝コーヒー」でも、どの店に寄るかで年間の金額が変わる点は押さえておきたいところです。
Mサイズ以上を選ぶ日があれば、出費はさらに増えます。たとえばローソンのコーヒー(M)は公式で230円なので、毎日Mなら230円 × 240日 = 55,200円です。
家で淹れると1杯20〜43円に下がる
家で淹れる場合のコストを、3つの方法で計算しました。材料の価格は、2026年11月5日時点の楽天市場の販売価格です。
ドリップバッグ:1杯約39円
ドリップバッグとは、1杯分の粉がフィルターごと個包装されたコーヒーです。カップにかけてお湯を注ぐだけなので、器具がいりません。
100袋入りで3,799円の商品の場合、計算は次の通りです。
- 材料費:3,799円 ÷ 100袋 = 約38円
- お湯の電気代:約0.8円(計算は後述)
- 合計:1杯あたり約39円
ギフト向けやスペシャルティ豆の商品になると、1袋50円台の価格帯もあります。どの商品を選ぶかで1杯の単価は10〜20円ほど動きます。
粉+ペーパーフィルター:1杯約43円
レギュラーコーヒーの粉を、ドリッパーとペーパーフィルターで淹れる方法です。ドリッパーは、フィルターを乗せてお湯を注ぐための台形の器具を指します。
- 粉:UCC ゴールドスペシャル リッチブレンド1kgが3,845円。1杯10gで計算すると、3,845円 ÷ 100杯 = 約38.5円
- フィルター:カリタ 101サイズ100枚入りが363円なので、1枚約3.6円
- お湯の電気代:約0.8円
- 合計:1杯あたり約43円
- 初期費用:プラスチック製ドリッパー(カリタ 101-D)330円
意外なことに、今回調べた商品では粉のほうがドリップバッグより1杯4円ほど高くなりました。粉は「挽き目や量を自分で調整できる」点が利点で、安さだけなら決定打ではありません。
インスタント:1杯約20円
インスタントコーヒーは、抽出したコーヒーを乾燥させて粉にしたものです。お湯に溶かすだけで、フィルターもドリッパーも使いません。
- 材料費:AGF ブレンディ詰め替え200gが1,944円。1杯2gで計算すると100杯分なので、1,944円 ÷ 100杯 = 約19.4円
- お湯の電気代:約0.8円
- 合計:1杯あたり約20円
3つの方法のうち、単価はインスタントが最安です。味の好みは人によって違うため、ここでは価格だけで比べています。
お湯を沸かす電気代は1杯1円未満
電気ケトルで200mlのお湯を15℃から100℃まで沸かす場合の計算です。
- 必要な熱量:200g × 85℃ × 4.186J = 約71,000J = 約0.020kWh
- ケトルの効率を80%と仮定:0.020kWh ÷ 0.8 = 約0.025kWh
- 電気代:0.025kWh × 31円/kWh = 約0.77円
31円/kWhは、全国家庭電気製品公正取引協議会が示す電気料金の目安単価です。水道代は電気代よりさらに小さいため、この記事では計算に含めていません。
小物まで含めた比較表
ここまでの数字を1つの表にまとめます。年間額は「1杯の単価 × 240日」で、初期費用は別枠にしています。
| 方法 | 1杯あたり | 年間(240日) | 初期費用 | セブンとの年間差 |
|---|---|---|---|---|
| セブン ホットコーヒーR | 140円 | 33,600円 | 0円 | - |
| ファミマ ブレンドS | 158円 | 37,920円 | 0円 | +4,320円 |
| ローソン コーヒー(S) | 160円 | 38,400円 | 0円 | +4,800円 |
| ドリップバッグ+水筒 | 約39円 | 9,360円 | 水筒3,180円 | -24,240円 |
| 粉+フィルター+水筒 | 約43円 | 10,320円 | 水筒3,180円+ドリッパー330円 | -23,280円 |
| インスタント+水筒 | 約20円 | 4,800円 | 水筒3,180円 | -28,800円 |
年間差は「(140円 − 自宅の1杯単価)× 240日」で出しています。初期費用は差し引く前の数字なので、1年目の実際の差はここから水筒代などを引いた額です。
容量や味はコンビニと完全に同じではありません。この表は「朝に1杯飲む」という目的が同じ場合の、お金の比較として見てください。
水筒3,180円は27〜37日で回収できる
水筒の価格は、サーモスの真空断熱ケータイマグ(350ml)の楽天価格3,180円で計算しました。回収日数は「初期費用 ÷ 1日あたりの差額」です。
- セブンからドリップバッグへ:3,180円 ÷ 101円 = 約32日
- セブンから粉+フィルターへ:3,510円 ÷ 97円 = 約37日
- セブンからインスタントへ:3,180円 ÷ 120円 = 約27日
- ローソンからドリップバッグへ:3,180円 ÷ 121円 = 約27日
出勤日だけで数えると、どの組み合わせでも2か月かからずに水筒代が戻ります。回収後は、1日あたり100〜140円がそのまま浮く計算です。
販売ページには「食洗器対応」と書かれています。食洗機がある家なら、後で触れる洗い物の手間も減らせます。
見落としがちなコストは「毎日5分の手間」
お金だけで比べると、水筒持参の圧勝に見えます。しかし、家で淹れる方法には時間というコストがあります。
ここでは、ドリップバッグで淹れるのに3分、水筒を洗うのに2分かかると仮定します。この分数は私が置いた前提で、実測ではありません。
- 1日の手間:3分 + 2分 = 5分
- 年間の手間:5分 × 240日 = 1,200分 = 20時間
- 時給に換算:24,240円 ÷ 20時間 = 約1,212円/時
インスタントなら淹れる時間を1分とみて、1日3分になります。年間12時間で28,800円が浮くので、時給換算は約2,400円/時です。
コンビニ側でも、店に寄る・レジに並ぶ・マシンで待つ時間がかかります。この計算ではコンビニの時間を引いていないため、実際の差は上の数字より水筒寄りになります。
逆に、水筒を職場に忘れた日や洗い忘れた日は、結局コンビニで買うことになります。「毎日続けられるか」が、計算どおりに節約できるかの分かれ目です。
コンビニのほうが合う人もいる
数字上は水筒が有利ですが、全員に向くわけではありません。次のような場合は、コンビニを使う理由があります。
- 出社が週1〜2日で、水筒を洗う習慣を作るほどの回数がない
- 朝の5分を削ることが、睡眠時間や家族の支度に響く
- コンビニに寄ること自体が、通勤の気分転換になっている
たとえば週1日の出社なら、年48日 × 140円 = 6,720円です。この金額のために水筒を買い、毎週洗う手間をかけるかは人によって判断が分かれます。
現実的な答えは「週3日だけ水筒」
毎日完璧に続けようとすると、忘れた日に「もういいや」となりがちです。そこで、曜日を決めて一部だけ置き換える方法を計算してみました。
- 週3日をドリップバッグ+水筒にする:240日 × 3/5 = 144日
- 節約額:144日 × 101円 = 14,544円
- 水筒代3,180円を引いても、1年目で約11,400円浮く
残り2日はコンビニで買っても、年間の出費は約1.9万円(セブン)〜約2.1万円(ローソン)です。計算は「144日 × 39円 + 96日 × コンビニ価格」です。「全部か0か」ではなく、続けられる日数から始めるのが現実的です。
手間を最小にしたいならインスタント、味と手軽さの中間ならドリップバッグ、という選び方になります。どの方法でも、出勤日240日なら1年で2万円以上の差がつく点は変わりません。
参考にした情報
- セブン-イレブン公式 セブンカフェ:https://www.sej.co.jp/products/a/sevencafe/
- ファミリーマート公式 ファミマカフェ:https://www.family.co.jp/goods/cafe.html
- ローソン公式 コーヒー・フラッペ:https://www.lawson.co.jp/recommend/original/coffee/
- ローソン公式 コーヒー(S)商品ページ:https://www.lawson.co.jp/recommend/original/detail/1390651_1996.html
- pricey.jp コンビニコーヒー価格比較(改定履歴の参照):https://www.pricey.jp/web/articles/5062
- 全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問(電気料金目安単価31円/kWh):https://www.eftc.or.jp/qa/
- 楽天市場の各商品ページ(ドリップバッグ、UCC ゴールドスペシャル、カリタ フィルター・ドリッパー、AGF ブレンディ、サーモス JNL-S350の販売価格、2026年11月5日確認)
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