販売業やセレクトショップ等、お客様に商品を届ける行為そのものが転売であって、メーカーから直接買う人なんてのはごくわずかなわけですが、ここでせどりとはなんなのか書いていこうと思う。
メーカーは商品を作り、卸や商社が商品を買い、それを販売店が買い、消費者に届ける。これが一連の流れだ。
販売店は店舗であったり、通販であったり様々あり、同じ商品をいろんな販売店が販売をしている。その価格に関しては店が決めており、売れる価格で販売している。売れる価格についてはお客様がそれなら買ってくれるだろう。そんな基準で決まっている。
せどりに関しては販売店から消費者の間に噛んでくる人たちのことを、ここでは定義付けると、要はサヤ取りをしている。
ここで疑問になるのは、販売店で買えばいいじゃないかということだが、世の中そう簡単ではない。
・安く売っている販売店が近くにない
・ネットでは送料がかかって高い
・よく行く店には置いていない
などの理由でセドラーから購入する人がたくさんいるのだ。
たとえば、Amazonでいつも買っている人は、他の通販サイトでの購入はめんどくさいからしない人が多く。ちゃんと調べれば他で安いところがあるにも関わらずそこで購入する。これは購入者のニーズがAmazonでの購入にあり、そこに商品を掲載することで購入してくれる流れができている。セドラーが商品をAmazonに掲載したことによって生まれる利益、手間賃が入る仕組みだ。
例えば、ネット販売で一個あたりの金額は安くても送料が高くついてしまうケースの場合、まとめて購入することで送料を抑えて購入し、販売すると利益になることもある。
販売商品の価格、購入方法によって安く仕入れた商品を適正価格で販売することでお客様は購入してくれる。Win-Winの関係性ができ、問題なく販売者も購入者も嬉しい状況になるのだ。
よく買い占めなどの声を聞くこともあるかと思うが、セドラーは買い占めることが目的ではなく商品を販売して儲けることが目的なので、結局誰かには商品が届き使用される。買ってくれる人がいなければセドラーは存在しないし、市場の適正価格は買う人が決め、欠品が続くのはメーカーが生産できていないせいなのである。
転売の良し悪しについては過去に書いているので参考してもらえると幸い。
転売のやり方に関しては大きくわけて2種類ある。
・店舗せどり
・電脳せどり
どのせどりも最終的にAmazonやメルカリ、楽天、Yahoo等で販売をしている。とくにAmazon、メルカリはセドラーが多数存在する。
店舗せどりについては、近くの店で安く売っているものを仕入れて、ネットで販売する。
電脳せどりは、安く仕入れるサイトを見つけて、ネット販売をするのだが、その仕入れに関して方法は多岐にわたる。
店舗せどりについては、住んでいる地域や移動手段が大きく影響してくる。都会に住めばその維持費がかなり高くなり、店舗には競合のセドラーが沢山いることだろう。商品についても都会には多いにしろ、取り合いが必須になるだろう。都会から離れると維持費も安くなり、競合セドラーも点在してやりやすくなると思われる。デメリットはいろんなところに車で移動しなければならないことと、売れ筋商品が以外に残っていない可能性があることだ。
それではせどりで稼げるのかどうかなのだが、せどりで稼ぐことは可能だと考える。ただ利益に関しては微妙だろう。月100万円達成しました。という話を聞いた時に、ほとんどが利益でなく売上であったりする。月100万円で利益10%だとすると10万円。購入金額に関しては60万円~70万円といったものだろうか。70万円使って、10万円のプラスになった。利益率14%くらいと考えると投資をするよりは儲かるかと思われる。
月に利益100万円~500万円行きました。という人たちは電脳せどりだけでなく、何かしら仕入れ先が固定でコンスタントに安く仕入れられるコネがある人たちになる。ちまちま店舗やネットを徘徊して手に入れられる額ではない。
月1000万円を超えると、自社商品を扱っていたり大手メーカーと提携したり、結構安泰な状態になればありえる。
せどりをやっている人で売上が頭打ちだと考える人は、少し視野を広めて仕入先を検討することで乗り越えることができるだろう。
せどりで暮らすために必要な金額について考えると、手取りで40万円くらいで余裕をもって行きれるとするならば、費用や経費を含めて月に600万円くらいの売上が必要だと考える。それだけ売り上げるためには一つ5000円の売上だとするならば1200個の販売が月に動かなければ得られない。これはかなり遠いように感じるが、リピート商品等があれば意外に射程圏内だったりする。
せどりが存在するのは、買うお客がいるからだが、果たして本当に必要なのかどうか、いなければお客は探し当てて購入するのではないか、これに関しては、せどりが居たらから購入できた人がいる。喜んでくれる人がいる限りセドラーは消えない。
今日もどこかでせっせと頑張っている人がいるのだろう。
ではまた