人生のどん底にいる時、不幸はなぜか重なるものです。
借金が膨らみ、精神的にも追い詰められていた3年前。私は、人生で初めて足を骨折しました。
「なんで、今なんだ…」
ギプスで固められた足と、病院からの請求書を眺めながら、私は途方に暮れていました。
この記事は、そんな私が経験した「骨折」という肉体的な痛みと、「高額な医療費」という経済的な痛み。
そして、その二重の苦しみから学んだ、健康とお金についてのリアルな記録です。

足に入ったボルトと、心に巣食う「邪気」
3年前、私は足を骨折し、ボルトとプレートで骨を固定する手術を受けました。
あれから仕事の都合で、ボルトを入れたまま3年間生活するしかありませんでした。
体の中に「異物」が入っている感覚は、想像以上に厄介なものです。
- 関節が動かしにくい: 筋肉や腱に干渉し、ふとした瞬間に痛みが走る。
- 激しい運動ができない: 全力で走ろうとすると、骨とは違う部分にテンションがかかり、違和感で力が抜ける。
- 中二病みたいに、足が疼く: 湿度の高い日や、寝起き。まるで別の生き物がそこにいるかのように、足がジワジワと疼くのです。
「こりゃ違和感あるわけだ…」
取り出したボルトを見て、私は思わず声を漏らしました。
こんなに大きな金属が、ずっと私の体の一部だったのです。
ボルトを抜く決断。そして、現実的な「お金」の話
もしあなたが同じように、後からボルトを抜くことを考えているなら、いくつか準備が必要です。特に、私のように転勤や引っ越しで病院が変わる場合は注意してください。
【手術前に準備したことリスト】
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病院探し: まず、手術ができる病院を探し、予約を取る。
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紹介状: 以前手術した病院に連絡し、必ず紹介状をもらう。
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健康保険証: これは基本ですね。
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限度額適用認定証(高額療養費制度の紙): これがないと窓口での支払いが大変なことになります。必ず、加入している健康保険組合に事前申請しておきましょう。
【リアルな費用】
私の場合、手術料金は1回で約8.6万円でした。
骨を入れる手術と、今回抜く手術、合わせて約18万円。
自分の不注意が原因とはいえ、借金返済中の身には、あまりにも痛い出費でした。
骨が折れて痛いし、治すのにお金がかかって、もっと痛い。
まさに泣きっ面に蜂です。
骨折して、私が本当に得たもの
人生アラフォーになるまで骨折したことがなかった私。
「良い経験になった」なんて、口が裂けても言えません。
しかし、この最悪の出来事から、私が学んだことが2つあります。
1. 「普通に歩ける」は、奇跡だった
最初の1ヶ月は動けず、次の1ヶ月は松葉杖。
当たり前のようにできていた「歩く」という行為が、いかに尊く、ありがたいことだったのかを、生まれて初めて実感しました。
2. 健康は、最強の「資産」である
行動の活力は、健康からしか生まれません。風邪で倒れている時に「さあ、副業やるぞ!」なんて思えませんよね。
若い頃は、多少の無理は気合で乗り切れました。
しかし、アラフォーになった今、健康という土台がなければ、お金を稼ぐことも、人生を再設計することも、何も始まらないのです。
健康を失うことは、未来の収益を失うこと。
この骨折は、私にその事実を叩き込んでくれました。
健康のために、今日からできること
足が元通りになるまで、約3ヶ月かかりました。
この経験から思うのは、「健康になりたい」と思って何かを始めても、結果が出るまでには最低3ヶ月はかかる、ということです。
それは、日々の地味な積み重ねです。
- 体に悪いものを少しだけ減らしてみる。
- 一駅手前で降りて、有酸素運動を意識してみる。
- 寝る前にスマホを見るのをやめて、生活リズムを整えてみる。
すぐに変われることもあれば、時間がかかることもある。
でも、その地味な一歩こそが、未来の自分への最大の投資なのです。
まとめ
借金地獄の最中に経験した、人生初の骨折。
それは、私に肉体的な痛みと経済的な打撃を与えましたが、同時に「健康」という、お金では買えない最強の資産の価値を教えてくれました。
足も治り、ボルトも抜きました。
心と体の「邪気」を払い、私はこれから、本格的に人生の逆襲を始めます。
まずは、失われた体力を取り戻すために、マラソンにでも挑戦してみようかと考えています。
もちろん、もう二度と骨折しないように気をつけながら。
といいつつも最近、膝の半月板に傷が入ったので安静安静。
骨折よりマシ。